カテゴリー: 1903 ラディゲ
「ドニイズ」(ラディゲ)
そのイカれ具合は「肉体の悪魔」を越えている 「ドニイズ」(ラディゲ/堀口大學訳) (「百年文庫001 憧」)ポプラ社 パリでの放埓な生活に 疲れ切った「僕」は、 静養に訪れた町の 田舎娘・ドニイズに惹かれる。 自分がドニ...
「ペリカン家の人々」(ラディゲ)
本戯曲は軽妙洒脱な短篇コメディ 「ペリカン家の人々」(ラディゲ/新庄嘉章訳) (「肉体の悪魔」)新潮文庫 お気に入りの 家庭教師・シャルマン嬢が 下男・パルフェとともに姿を消し、 ペリカン氏は慌てる。 さらに、娘のオル...
「肉体の悪魔」(ラディゲ)②
戦争が破壊したものは 「肉体の悪魔」(ラディゲ/中条省平訳) 光文社古典新訳文庫 あのとんでもない時期に 僕に降りかかった厄災は、 ふつう十二歳という年齢では まず経験しないものだ。 僕は子供として 振る舞うほかなか...
「肉体の悪魔」(ラディゲ)①
主人公「僕」の性格設定は、作者ラディゲそのもの 「肉体の悪魔」(ラディゲ/中条省平訳) 光文社古典新訳文庫 15歳の「僕」が出会った 19歳の美しい女性・マルトには すでに婚約者がいた。 マルト結婚後、 二人は急速に...